厚生労働省HPや日本経済団体連合会「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」、一般社団法人日本渡航医学会、公益社団法人 日本産業衛生学会「職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド」を参考に、ソムリエツールを活用した企業内での新型コロナウィルス感染症への対応をまとめました。 実際の対応にあたり、保健所や産業保険医の指示のもと、ツールを利用される企業様の責任と判断でご活用ください。
目次
(1)潜伏期 | 潜伏期間は最大で14日、その範囲は1~14日(中央値5~6日)と考えられている。 |
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(2)基本再生産数と 実効再生産数 |
基本再生産数(ひとりの感染者がその感染症に対して免疫を持たない集団に入ったとき、平均何人に感染をさせるか)は3月6日時点(WHO)で2.0-2.5と、インフルエンザより若干高いと推定されている。 |
(3)感染経路 | 新型コロナウイルスの感染経路はインフルエンザと同様に飛沫感染と接触感染と考えられているので、咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策を行う。 |
(4)ウイルス量の変化 | ヨーロッパCDCの報告書によると発症の1~2日前から気道に一定量のウイルスを認める。軽症例においては発症後8日目までウイルスを認める。また感染力は発症の2~3日前から発生し発症直後に最大となるが、7日以内に急激に感染力が低下するという報告がある。 |
(5)検査体制 | 診察した医師が感染の疑いがあると判断した場合には、PCR検査を行う。なおイムノクロマト法を用いた抗体検査キットが販売されているが、血中抗体の誘導には発症から1 週間以上が必要なため、現時点では急性期診断には取り入れることは難しい 。 |
(6)治療方法 | 現時点では特異的な治療薬は開発されていないが、いくつかの抗ウイルス薬などが治療薬の候補として試みられている。抗菌薬(抗生物質)は予防または治療の手段として使用できない。 |
出典:一般社団法人 日本渡航医学会、公益社団法人 日本産業衛生学会「職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド」
新型コロナウイルス感染症に 対策・対応するための 社内体制を整えて周知・導入する。
職場等における感染対策を徹底する。出勤前に、体温や新型コロナウイルスへの感染を疑われる症状の有無を確認する。
感染者本人は保健所、医療機関の指示に従う。社内の濃厚接触者を特定して対応する。
感染者の勤務場所を消毒する。
入院や療養期間中、毎日の健康状態を確認した上で、症状がなくなった後、保健所や産業保険医の判断などをもとに出社判断を行う。
上記については、事業場内の派遣労働者や請負労働者についても派遣事業者・請負事業者を通じて同様の扱いとする。
さらに詳しく知りたい方は下記よりPDF形式でダウンロードいただけます。